お父さんのための磯遊び
磯遊びのいいところは、季節が関係ないところです。
むしろ混んでいない夏以外の季節がお勧めです。
ちょっと知っていると、大人も子供も楽しい場所なので
どこに行こうか迷ったら、候補地の一つに加えてください。
今回はタイドプールをご紹介します。
タイドプールとは、岩場なのですが潮が引いてところどころに
水たまりができている状態の場所です。
海の色々な生き物が取り残されているので、簡単に捕まえたり
観察することができる場所です。
水族館の「生き物ふれあいコーナー」の超!強化版がタイドプールです。
□タイドプール(潮だまり)で遊ぶ時の持ち物
岩場ということで、足元が悪いのと割れた貝やフジツボなど
怪我をする可能性が高い場所でもあるので、準備を整えます。
特にフジツボなんて子供のふやけた皮膚には鋭すぎるナイフのようなもので、
何度もすっぱりと切っては、痛い思いをしたものでした。
【持ち物】
・滑り止めがある靴(サンダルはNG)
・箱めがね(100円ショップなどの透明な虫かごでも可)
・小さめの網
・バケツ
などがあれば、安全に楽しめると思います。
子供用のスイムシューズもあります。
ミズノは滑り止めもついてお手頃価格です。
初心者向けのお手頃価格
柄が伸縮して持ち運び便利。虫取りにも使える網
準備が整ったら、心の赴くままにタイドプールで遊びましょう。
□ヤドカリ合戦
タイドプール付近にいる生き物を探し回るのも楽しいのですが
ヤドカリを何匹とヤドカリが好きそうな貝殻を集めて、
岩のくぼみやバケツなどの狭い場所に集めてみてください。
そのうちヤドカリたちは、ヤドから顔をだして近くにいるヤドカリの
貝殻をトントン叩いたり触れたりして物色し始めます。
自分が欲しいヤドが見つかると、ヤドカリ同士がけんかをしはじめ
ヤドの交換や、お引越しがみられます。
そしてしばらくすると全員が休憩に入ります。動かなくなるので逃がしましょう。
ヤドカリには少し気の毒な気もしますが、弱ったりはしないので大丈夫です。
□タコを捕まえる!
場所によってはいたり、いなかったりするのですが
運がいいと岩の陰にタコが隠れていることがあります。
そんな時は!
そこら辺に落ちている長めの棒に、赤い布や赤い何かを巻きつけます。
これは結構適当でも大丈夫で、竹の先端に「カニに見えなくもない赤い何か」がついていれば
何だって大丈夫なようです。
岩の下をひらりひらりとさせていると、タコが絡み付いてきます。
絡んできてもすぐに逃げてしまうので、タコが岩場から姿をみせたら、すぐに
大きめの網ですくうといいのですが、この方法だと捕まえるのは難しかったりします。
タコがいる場所は少ないのですが、そうやってタコと遊べたらラッキーです。
新潟県佐渡市ではそういう漁の方法があって、タコをひっかけるカギのついた道具で
おっちゃんたちや子供たちが上手にタコを採っていました。
ネットで検索していたら、チャレンジしている方もいるようです。
□海の生き物を観察する着眼点
事前にその付近の海の生き物を調べていくことをお勧めします。
暖かい海、冷たい海、限定された海、それぞれ生息している生き物が違います。
それに、名前がわかる生き物が目の前にでてくると、特に子供は喜びます。
ディズニー映画で有名になった「ファインディング・ニモ」(カクレクマノミ)が出てきたら
うれしいですよね。
それはやっぱり「知っているから」です。
加えて、生態がわかると どの付近に隠れているのか見当をつけて探すことができます。
ウニやタコなら海中の岩場の陰。カニは陸の岩の隙間。これは食べられる。
これは毒がある。← これがとても大事!!
そ~っと岩陰からのぞいてみると、生き物が普段の姿を見せてくれることがあります。
フジツボが触手をのばしてプランクトンを捕まえていたり、
ヒトデが貝を襲って食べようとしていたり
潮が引いて陸に上がってしまったイソギンチャクが丸まっていたり。
(兵庫県立いえしま自然体験センター様より)
好奇心を持って一生懸命みてみると、おもしろいことはたくさん見つかります。
□磯遊びでは毒のある生き物に気を付ける
場所によって様々なので、図鑑や関連サイトで調べていってください。
毒はありませんが、そこらじゅうにいて、一番怪我させられるのがこれ!
鋭いので、ちょっと触るだけでもすっぱり切れます。
触っても切れるし、転んだら大惨事。
岩場はゆっくりと移動して、フジツボには触らないようにしましょう。
ちなみに食べるとおいしいです。(買うと高いらしい。)
・クラゲ
毒のないクラゲもいますが、判断が付かない場合は触らないでください。
打ち上げられて干からびていても、刺される場合があるので
地に素肌が触れるときには十分気を付けてください。
たまにクラゲ本体はいないのに、ちぎれてさすらっている
触手にやられたこともありました。チクチクと痛痒かった~。
棘のとても長いウニで沖縄付近でよく見かけました。
細い棘ですぐに刺さる上に、脆くてすぐ折れて、棘には返しが付いてて
抜けない上に毒があるというやっかい極まりないヤツです。
ひっくり返すと鮮やかな紫色とオレンジと黄色のおしりが見えるということで
四苦八苦したものの、穴にはまり込んででてこず。
基本、触らない方がいいです。
その他
ゴンズイやウツボなど触ると痛い目に合うものがいる可能性もあります。
事前の下調べが、楽しさと安全度を倍増させます。
何でも知ってるお父さんかっこいい!!となること間違いなし!
□磯遊びの相手は、生きています
磯遊びの相手は、ほとんどが生き物になります。
採ってバケツや水槽に入れておくと、熱さや寒さで死んでしまうこともあります。
できれば、そっと観察してください。
でも捕まえたい気持ちもわかります!
捕まえたら優しく扱って、できるだけ早く海に戻してやってください。
子供の頃は、力加減や、生き物の限界ががわからずに殺してしまうこともあります。
元気で生きたまま海にかえすことや、時にはちゃんと食べることも教えてあげてください。
ちなみに、磯にはトコブシやサザエなど美味しいのも生息しています。
が、禁漁区になっている場所が多いのでご注意ください。
そして、海を汚さず、ごみは必ず持ち帰ってくださいね。
□磯遊び 関東のお勧めスポット
いつも旅行中に面白そうな場所があったらつい適当に遊んでしまうので
場所を把握していないことが多いのですが、関東だと神奈川県がお勧めです。
神奈川県の三ッ石海岸(http://www.manazuru.org/banbaura.html)や
三浦半島の荒崎海岸(http://outdoor.ymnext.com/miura-02.html)は
カラフルな熱帯魚もみられる磯遊びおすすめポイントです。
整備されていて駐車場やトイレも近くにあるのでふらっと気軽に行ける場所です。
色々と気を付けて、楽しい観察ライフを!
ご高覧に感謝いたします☆