日本古武道大会を見に行った話
↑本日2月7日は日本武道館で「第39回日本古武道大会」が開催されていました。
「古武道」と言われるとピンと来ないかもしれませんが
ざっくりとイメージするのなら、時代劇の戦のシーンを思い浮かべた時に出てくるもの全般です。
刀はもちろん、弓、槍、薙刀を始め、杖(じょう)、サイ(沖縄唐手/空手)から
柔術(合気道)や剛術(空手等)、ありとあらゆる武道がみられます。
その中でも私が個人的に興味深く見ていたのが「柳生新陰流」です。
色々な武道にも影響を与えている、代表的な剣術流派です。
↑これは杖(じょう)。白樫のほうが赤樫より丈夫だとか。合気道は4尺を使うけど別の武道だと7尺を使うことがある。
↑沖縄空手で使う武器サイ
私が続けている合気道(合気会)でも、真剣(重いし、切っ先で切る)を想定して木刀を使うことがありますが、
木刀を振るのは難しいのです。
鉄の塊を振りまわすには、ある程度制限がかけられています。
(剣を振り上げた時に、切っ先を背中まで下すと重いのだから 素早く相手に切り掛かれないでしょ?とか)
頭上に掲げたあと、腕を伸ばすように下に振り下ろしつつ、
切っ先が相手を捉えた瞬間、切っ先を引き寄せながら腕を絞ります。
その時に木刀がブレないように振ること。そして力で振るのではなくて脱力するように振ること。
などなど、言葉で書くとうまく伝わりませんが、まぁ、とにかくちゃんと木刀を振るのは難しいのです。
それに比べて(というのも失礼な話ですが)
柳生新陰流の方々の刀の振りの美しいこと。
上下左右にぶれることなく、正面にいれば一刀両断の迫力。
そして噂の「吊り腰」を生でみることができました。
吊り腰とは、膝を曲げて前傾した立ち方移動するときに腰が上下することなく、
すーーーーーーーーーっと動くことができます。
これを体得できると、たぶん全然違う身体の使い方をマスターすることができるのです。
私が今とても体得したい身体の使い方で、
力が順番に伝わるのではなく、100%が瞬時に伝わるので体格差のある相手でも
技をかけられる身体の使い方です。
違う武道ではありますが、体得したい部分がたくさんありました。
(※合気道の創始者の植芝先生と新陰流の先生には交流があったので
まったくの無関係ということもないのですが。。。)
ちなみにここでの柳生新陰流については、ほぼ私の感想です。
間違えた解釈や誤解があった場合はごめんなさい。
最後に。。。
演武大会で一番インパクトがあったのは、「砲術」という耳慣れないジャンルの武道でした。
私の気持ちをぜんぶ吹っ飛ばしました。とてもびっくり。いつか動画をアップロードしたい!
砲術も含め、今日の一部の流派は絵巻物が動き出したみたいで、とてもすてきでした。
ご興味があればぜひ。
来年2月にまた開催されると思います。
ご高覧に感謝します☆