「なりたくない自分」を設定しませんか
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「なりたい自分」のイメージは持ちやすいと思います。
けど、「なりたくない自分」を設定するほうが「なりたい自分」になる近道かもしれません。
□自分が「できないこと」を明確化する
合気道の稽古では、自分はできていなくても技をかけられてみると
相手の動きの悪いところが判るということがあります。
相手の技の未熟な点を、次に自分が技をかけるときに修正していくのが稽古です。
だからこそ、上手な相手とも下手な相手とも組むことが大切になります。
合気道は「見取稽古」という言葉があるように、丁寧に技を指導することは(あまり)しません。
いくら言葉を尽くしても、微妙な身体の動きや角度を伝えることができないからです。
人生においても、誰かが懇切丁寧に教えてくれることはありません。
試行錯誤を繰り返しながら、自分を軌道修正していくものだと思いますが
その軌道修正方法を「なりたい自分」方向ではなく、
「なりたくない自分」を明確化することを提案したいと思います。
□「こんな自分にはなりたくない」
「こんな自分にはなりたくない」像を日常の中で、蓄積していくのです。
「聞き流すだけで上達する英語」と同じく
本気の無意識でぼーっと聞き流せという意味ではありません。
日常を意識的であれ、という意味です。
些細なこと、壮大なこと、されたら嫌なこと、実現したくないこと、なんでもいいと思います。
「太る」「ニートになる」「食べ方が汚い」「隙あらば食っちゃ寝」「携帯依存症」
「一生会社勤め」「教養がない」「病気」「家族として必要とされない」「寝たきり老人」
書き出さなくても、明確に意識するだけでずいぶん違います。
「なりたい自分」になるためには、色々行動を起こさねばなりませんが、
「なりたくない自分」を実現するためには、半分はその行動を止めれば実現します。
食べる量を減らす、食っちゃ寝をやめる、携帯を手に取るのをやめる、
家族が愛想を尽かすような行動をやめる…等、
「やめること」は「続けること」に比べて簡単です。
残りの半分弱は、日常生活の中で少しずつ取り込むものになります。
映画は字幕で見てみる、普段読まないジャンルの本を読む、一駅分歩いてみる、
野菜を多めに食べてみる、
日常生活の中に たくさんのチャンスがあることに気が付きます。
残りのちょっと(会社を辞めて独立!みたいなもの)は、「なりたい自分」側に振り分けましょう。
「やめること」と「ちょっとしたタイミングを活かすこと」で
「なりたくない自分」から遠ざかれます。
□おわり
なぜこういうことを思ったかというと
最近生活が乱れていていると自覚しているのです。
例えば、和菓子などを買ってきたままの状態から包装紙を破いて食べる、
といったことが増えてきました。
実家ではやらなかったことです。
お茶を淹れて、お皿に移してから食べていました。
1人暮らしや夫婦だけになると、面倒なのと気安さで「包装紙のまま出してもいいや」と
なっていますが、
面倒なのに、今まできちんと育ててもらってことを
自分の「面倒だ」という気持ちひとつで、途絶えさせてはいかんなぁと思ったのです。
和菓子はただの例えですが、その他も日常生活のなかで悪しき慣習を固定化しないように
ちゃんとしていきたいと自戒を込めて…(ー_ー)
ご高覧に感謝します☆