自分を探している若者たちのいる ピースボート

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最近、急激にアクセス数が伸びてびっくりしていたら、

どうやらNAVERまとめに過去の記事が載ったみたいです。

いろんな意味でピースボートは「怖いもの見たさ」な話題なのかもしれないですね。

汎用的なピースボートの記事はもう書いたから、個人的に面白いと思う

ピースボートの若者たちの話をしようと思います。

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□船の上の若者たち

船に乗っている客層は、20歳前後の若者たちと、リタイアした50代以上に二分されます。

世界一周にでかける若者は、何事にも前向きで積極的です。

船旅の前に「ピースボートセンター」という全国に数か所ある拠点に集まり

ポスター貼りなどのバイトをして結束を固めています。
1人で船に乗った私は、全員が初対面かと思っていたので

出航直後の船内のすでに出来上がった雰囲気に戸惑いました。

数日内にピースボートセンター(略してピーセン ※)という存在や

ボランティア制度のことを知って納得しました。旅は祭りなのだと。

※ 全国に数か所あるピースボートに乗りたい人たちの活動拠点。
ポスター貼りや仲間づくり等しているらしい。

ピーセン仲間に崇められているカリスマ君や、

常に酔っ払っているDJなど目立つ存在もちらほらいました。

□自分を探す若者たち

乗客の半数を占める20歳前後の若者たちの多くが「自分探し」という言葉を口にしていました。

話を聞いてみると、

彼らは何かくっきりとした「天啓」が降りてくるのを信じているようでした。

その天啓を得るために、新しいことにチャレンジしているようなのですが、

ピースボートにはそんな若者たちに、格好のエサとして

「ボランティア」「世界平和」「9条」などのキーワードと

パレスチナの難民キャンプを訪問してみんなで絵を描いたり、

「9条ダンス」といったイベントが与えらえます。

ちなみに「9条ダンス」とは憲法9条のことで

「平和」という言葉だけ与えられて9条の条文すらも知らない若者が、

「平和って素敵だよね!世界で唯一の平和憲法なんだよ!!世界に広めようよ!!」と

名実ともに踊らされているダンスイベントです。
そしてPA(音響)チームや映像チームなど船内スタッフの手伝いチームも結成され、

他にもさまざまな活動をするグループができあがり、船の中では新しい世界が

構築されていきます。

□船を降りた若者たち

船を降りた若者たちの多くは、船の上での活動は大切な思い出として

ケロリと日常にもどっていきます。

しかし「世界一周の船の夢」にとらわれてしまった若者もでてきます。

「いつか何かすごいことができるはず!」と思い込んでまともな仕事につかず

歳を重ねる人たちが、一定数いるのです。

しかも、同じように夢を見ている船仲間がたくさんいるせいで

諌める人の声が届きにくいのが特徴です。

具体的に目標に向かって具体的な努力している人もいますが、

多くはぶらぶらアルバイトをしながら、まだ自分を探し続けています。

仲の良かった人もいるので、 一刻も早く「自分」がみつかるのを祈るばかりです。

□夢を見る大人たち

世界一周という珍しい体験をしたせいか、

そもそも働くことに無気力な人がピースボートに乗ってしまっているのか、

ピースボートに乗ってしまったがために、思考がソッチにいってしまったのかは

わかりませんが、私の知人の中でもピースボートの人は特徴的な人が多い気がします。
客観的になれない人にはピースボートでの船旅は、甘い毒薬のようなものかもしれません。

逆に客観的すぎると 夢見がちな人たちにイライラするのかもしれません。

ちょっと楽しめるくらいの余裕がある時に乗るのがちょうどいいのかも。
ピースボートはただの乗り物。それに付随するイベントはスパイス。

でも、人間模様は本当に特殊で観察するにはおもしろいところでした。

みんなが積極的なのはとてもいいことだと思います。

けど、「自分」がないと踊らされる社会の縮図のようでもありました。

ご高覧に感謝します☆

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コメント

  1. あやの より:

    書いてあることがくそわかります。

    降りてから、何かしないと…
    その何かがピーセンスタッフやジャパングレイススタッフの仕事の様なものになってしまう人も沢山います。

    社会人として1つの会社で成果を上げて家庭を持って暮らす、事だっていいんだけど、どうにも影響されて夢見がちになってしまうんですよね。

    船で知り合った外国人クルーと恋仲になり、結婚した人もいれば中には追っかけてその国でヒモを養ってる状態になる人もいる。

    ご年配の方の中にも飛鳥IIと比較して色々言う人もいるとか。
    おいおい同じクルーズ内容なら最上クラスが最下位クラスの船室になるよ?と、思うのだけど。

    本当に若く、よくも悪くも純真無垢で時間を楽しめる人には向いているかもしれない。

    でも船旅自体に優雅さを求めたり、自分の見識を自分の持ってる力で広げたい人、には乗っててイライラすることがあるかと思う。

    学祭のノリだと思った事もあるし、でも年隔てなく仲良くなれる機会は最近なかなかないし…。

    と、長々失礼しました。

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