上司「家族を理由に帰る部下には、仕事は任せない」⇒家族「仕事を理由に家庭を顧みないなら~」

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最近、テレビで「残業しない社員は出世しない」という雑誌の記事を受けて

夜の新橋で上司と思しき年齢の方々にインタビューしているのを見かけました。

【 就業時間後に「これから打ち合わせがあるんだけど、出てくれる?」と部下に聞いた時、

「今日は子供の誕生日なので帰ります。」と言われたらどうですか? 】

多くの上司は答えました。

「家庭を理由に残業しない部下には、重要な仕事は任せられないな。」

個人的には、緊急の場合を除いて時間内に仕事を終えられるのが

「仕事ができる」社員だと思いますが、雑誌や上司の意見にあった

「残業して仕事のことを考えてる時間が長いほうが出世する」というのも

事実ではあると思います。

では、残業優先で頑張る夫(妻)・父(母)は家族にどう思われるでしょうか。

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仕事を理由に家族をおろそかにする存在

インタビューに答えているの上司たちは、酔っ払っていることもあって

ドヤ顔で、「社会人の心得として残業優先はあたりまえ!」と語っていましたが、

逆に「仕事を理由に家族をおろそかにする配偶者(親)」は、家族にどう評価されるのでしょう。

おそらく時間が経つにつれて、ありがたいけど「家族としては希薄」な存在となっていくでしょう。

家族という小さく遠慮のない集団だと、「会社で出世」よりも露骨に顕在化しそうです。

現在、「熟年離婚」が話題となっていますが

「家庭を理由に仕事を疎かにできない」という考えが、家族内での自分の地位を下げ、

家族にとっては、「不在の方がありがたい」存在になってしまった結果でしょう。

無意識のうちに自ら志願して「家族のためのATM」になってしまっていたのです。

家族のために仕事をしていたはずなのに、悲しい結末です。

「仕事優先=家族は我慢」ではない

「社会」とは2人以上の人間が存在すれば成立するものだ、と法学の授業の最初で学びました。

会社と家庭、別の社会でそれぞれの立場を求められます。

でも身体は一つ。両立するのは難しいことです。

ですが、仕事と同じように、

家庭でも「私はここまでは成立させる努力をします。」という

姿勢を普段みせておけば、いざ、両立できなくなってしまった場合でも

「この人はいつも努力してくれているのだから、今回は余程のことなのだろう。仕方ない。」と

思ってもらえる可能性が高くなります。

両立させることが難しかったとしても、

「仕事優先=家族は我慢」が当たり前という認識こそ恐れたい。

家族だとしても、特に夫婦はいつでも他人になる危うい関係です。

自分の思い込みや、誰かから押し付けられる「社会人とはかくあるべし!!」という

思考にとらわれて、本当に自分に必要な「社会」や立場を失わないようにしないといけません。

あなたが懸命に仕事をし、家族に我慢を強いた結果、

いつの間にか「あなた以外が家族の単位」となっても

会社や上司は、あなたの人生の責任をとってはくれません。

「普段関心がないくせに、こういう時だけエラそうに…」

インタビューの中では50代らしき上司が「最近の若い奴は特に…」と苦り切っていました。

テレビを見ながら「ふ~ん。ジェネレーションギャップかもね」と思いましたが

別のインタビューではお子さんの立場から、父へのコメントもありました。

「普段関心がないくせに(知りもしないくせに)、こういう時だけエラそうに…」

会社や上司に言われ続ければ、仕事優先に疑問を持たなくなるでしょう。

「私は家族を養うために仕事をして残業して頑張っている。疲れているんだ。

家にいるときくらい家事も愚痴もうんざり。休みの日は寝かせて欲しい。」

とてもわかります。

一方、こちらもわかります。

「私は家族が家族として機能するために、貴方に働きかけている。

それを拒絶するのなら、家族の一員として同じ愛情や待遇を求めないで。」

「会社」と「家庭」という代表的な2社会での話ですが、ネガティブな主張だけしてみると

こんな感じでしょうか。

どちらもわかるだけに、心臓がひやりとする新橋よっぱらいインタビューでした。

思考が偏らないように気を付けないと、安らぎを求めた時には

ひとりぼっちです。

くわばらくわばら

ご高覧に感謝します☆

時には、家族でおいしいものや、お勧め映画で会話をしましょう(笑)

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