自己肯定感がなくなったのか?日本人
普段テレビをみることがないのだけど、最近、ちょっとテレビをつけると
「外国人から見た日本 万歳!!」な番組がやたらと増えた気がします。
日本に住んでいたり旅行に来た人なら、少なからず日本が好きでしょう。
日本が好きでいてくれたら嬉しいし、楽しい思い出を作って帰ってほしいです。
その人たちの「日本が好き!」という気持ちが偽りだとは思いませんが
外国人たちの賞賛を 何度も何度も テレビで垂れ流しているのがなんとも気持ち悪いと感じます。
□外国人から見た日本万歳!!!という視点
日本人は、外国、それも主に欧米から認められることが好きな気がします。
海外のブランド品は昔から大好きだし、モンドセレクションも、ミシュランも
本当に価値があるのか、ないのかよくわからないまま買うし、エントリーするし、
「外国が認めているならいいものに違いない」な風潮を感じます。
もちろんグッチだのプラダだのは、造りも素材もデザインもいいものだろうし、
ミシュランだって審査員たちの評価基準に到達したものばかりだと思います。
けど、本当に使いやすいのか、日本人の口や精神性に合うのか、というと
それは違う気がするのです。
自分たちの感性で評価することをせず、判断を「欧米基準」に丸投げしてしまっている気がしてなりません。
□至る所にある外国からの評価万歳!!
旅行先で偶に耳にすることがあります。
「東洋の~」シリーズ。東洋のモナリザ。東洋のヴィーナス。あと和製ベーブルースなんて言葉もつい最近…
アンコールワットに行った時も、カンボジアの美しい仏様を紹介するガイドブックには
「東洋のモナリザと呼ばれています。」と書いてありました。
日本人が勝手に言っているのか、西洋人が勝手に評価したのかはわかりませんが
とても陳腐で、失礼なことこの上ない表現ですが、
聞きなれてしまったフレーズでもあるなと思いました。
そして、世界遺産。
あれも一種の「海外から認めてほしい!海外にも認められるような遺産なんだ!!」です。
世界遺産に登録されたら観光客が押し寄せて 町は潤い、遺産は摩耗します。
もちろん自然遺産や文化遺産が勝手に壊されないためという大義名分はあるにしても
日本政府がもっと気合をいれて国宝や自然を保護すべきじゃないのかという気もします。
頼る価値もないとの判断かもしれないけど…。
□自己肯定感がないのか??
「人の目を気にする」という精神性は、昔から日本人が受け継いできたものです。
「おてんとさまが見ている」「人様に顔向けできないようなことは…」という言葉は
今や使うことはなくても、耳にすることはあります。
人の目を気にして「己を律する」ことこそが、受け継がれてきたものだと思いますが
最近は上手にねじけて
「海外の目を気にする」からの、「欧米に評価されたい!」にシフトしてきた気がします。
確かに、外国人が日本をどう見ているのかということは興味があるし面白いです。
「日本人、日本すき~!」のほうが、聞いていて気持ちいいです。
でもあまりにそれが多すぎて、
もっと「日本は日本でいいじゃん。」的なふてぶてしさが見たい。
とはいえ過度に誇張せず、かといって卑屈にもならず、
「日本ってこんなところです。」とそれなりにサラリとしていてほしいのです。
それを考えると、NHKの番組(の一部)は上手な気がしてきました。
人種も、歴史も、文化も、精神性も、何もかも違う人たちの意見を鵜呑みにしないで
自分の価値観で検討できる日本人でありたいと思うし、
置き換えて、自分自身も人の評価ばかりを気にして よくわからない大衆の意見っぽいものに
流されないように気を付けたいと思います。
それにしても、同じような番組ばかりで夏の夜が長く感じる。。。
ご高覧に感謝します☆