冬の海だっておもしろい
子供の頃、鉄腕DASH LIGHT版のような生活をしていた私に
子持ちの友人が言いました。
「子供に色々な体験をさせてあげたいけど、何をすればいいかわからない」
ということで、
お金をかけなくても、施設にいかなくても、視点を変えると面白い、
自然遊びの方法をご紹介します。
今回は久米島に行ってきたので、【海遊び】です。
南国とはいえ、3月初旬の海は冷たくて泳ぐにはまだ冷たかった。。。
□冬の海での遊び方
夏に浮き輪を持って海で泳ぐのも楽しいですが、
冬だって海で遊ぶのは楽しいです。
冬の海ではいろいろ探し回るのが醍醐味かもしれません。
いろんな場所にいろんな生き物がいるので、ぜひきれいな海に行ったときには
色々探してみてください。結構たくさんいるんです。
今回は目次的な感じでご紹介します。
□磯・タイドプール(潮だまり)で遊ぶ
夏以外の季節でも、海をめいいっぱい楽しめるのが磯遊びです。
この写真のような場所をタイドプール(潮だまり)と言いますが、
潮が引いた時に魚や生き物が取り残されてしまう場所です。
水に入らなくても、小魚・ヒトデ・ウニ・イソギンチャク、時々タコなんかも
見ることができます。
逃げ場がないので、図鑑とじっくりにらめっこすることもできるし
触ったり捕まえたりすることもできます。
(毒のある生物がいるのでご注意ください)
ヤドカリ合戦やタコ採りなど、タイドプールは楽しいことでいっぱいです。
□岸壁・岩場を観察する
トライポフォビア(集合体恐怖症)の方はぞわっとするかもしれませんが、
岩場やテトラポットのあたりは
カキ、イガイ、カメノテ、フジツボ、トコブシなど美味しい貝がたくさんいます。
(夏場は貝毒に当たる可能性があるので、ご注意ください。)
魚のえさにするもよし、自分で食べるのもよしの美味しい貝たちです。
他にも、大きめのカニもたくさんいて、釣り針に何かしらのエサ(ゴカイやイソメ
魚、フナムシ)をつけてカニの前にほおると一生懸命食べ始めるので
ハリを口に入れたのを確認して引き上げると高確率でカニが釣れます。
気づいたらバケツの中がいっぱい。
□浜辺に打ち上げられているものを観察する
浜辺には色々と打ちあがっています。
一番多いのは貝殻で、時々見覚えがあるアサリやハマグリもありますが、
見事な造形のものや、割れて渦が見えているもの、カラフルなもの様々です。
角だらけの巻貝なんかはつい持って帰りたくなります。
そして海に研磨されたシーグラス。
貝やシーグラスは何か作れるんじゃないかと、工作心がうずきます。
ちなみに私は、拾って満足してため込むタイプなので
たくさん拾い集めても 持ち帰らないように自制します。
嵐の後は、波が荒れて普段見られないレアものが漂着します。
異国のナニカも漂着していたりして、海に興味がなくても楽しいです。
□久米島にカツオノカンムリがいた!
今回の久米島の一番の発見は
カツオノカンムリというクラゲをみつけたことです。
去年の夏ごろ、ネットニュースでカリフォルニアに謎の青い物体が大量に漂着して
話題となりましたが、その正体がこのカツオノカンムリというクラゲでした。
その実物を見られるなんてラッキー!
私が行ったときには干からびて茄子の漬物みたいになっていますが
生前はこんなに美しいのです。↓
このカツオノカンムリは黒潮に乗ってカツオと一緒にやってくるので
こんな名前らしいです。
風船のように空気をためて帆をたてて、風に乗って集団で漂着します。
ふしぎ!
似たような名前のカツオノエボシもいますが、
どちらも毒があるのでどちらも見かけても触らずにいましょう。
カツオノカンムリは青いところに毒があるので、風船部分は触っても
大丈夫でしたが、刺さると痛いのと、浜辺で干からびているとゴミと見分けが
付きにくいので気を付けてください。
それにしてもクラゲの名前って「烏帽子(えぼし)」だの「かんむり」だの
帽子だらけですね。
□カツオノカンムリと一緒にいるアオミノウミウシ
毒のあるカツオノカンムリを食べるために一緒にくっついているのがこのアオミノウミウシ。
とてもきれいです。(エヴァの第15使徒アラエルを思い出します。)
綺麗なウミウシはダイビングしないとみられないくらい深いところにいることが
多いのですが、カツオノカンムリと一緒にいることが多いこのウミウシは
浜辺付近で見られる可能性があります。
他の観光客が白いサンゴやきれいな貝殻を拾っている横で
干からびた茄子の漬物の間にいるはずのアラエル(ウミウシ)を、
一生懸命探したのですが今回は見つかりませんでした。みたかったー!
もし、カツオノカンムリを見かけることがあったら、触らないように気を付けつつ
アオミノウミウシも探してみてください。
次回は海での遊び方、具体編にいきます!
ご高覧に感謝します☆