名湯 有馬温泉に浸かる
私の出身地兵庫県には、日本三古湯にも数えられた有馬温泉があります。
新大阪から電車で1時間ほどの場所にある、隠れた観光地です。
□有馬温泉の歴史
有馬温泉は、神戸市北区にあります。
地理が苦手な方にもわかるようにいうと、兵庫県の右下のあたり、六甲山の付近にあります。
有馬温泉の歴史は古く、『古事記』に大黒様が発見した温泉だという話や
『延喜式神名帳』(900年頃にまとめられた全国の神社の格付け帳)にも名前が見られます。
舒明天皇が入湯したことで有名になり、1200年頃には温泉街として旅籠が並び温泉街となりました。
戦国時代には豊臣秀吉も通い、現在まで温泉街として栄えています。
有馬には秀吉に名づけられたといわれる「兵衛」という旅館もあります。
「ありっま ひょうえの こうようかっくへ~(有馬兵衛の向陽閣(という旅館)へ)」という
CM,関西にお住まいなら聞いたことがあるかもしれません。今も流れてるのかな??
□有馬温泉の魅力
有馬の温泉街は、ちょっとタイムスリップしたかのような風情があります。
この写真、「千と千尋の神隠し」みたいです。
ちなみにトンネルを抜けると、一面のアジサイエリアでした。
(写真、撮り忘れた。。。)
古びているわけでもないけど、何か懐かしい感じがするのがすごいところ。
山に囲まれた温泉街は、平日でも多くの人でにぎわっています。
そして有馬の温泉は、ちょっと珍しい☆黄金色☆のお湯なのです。
有馬では黄金色の温泉を「金泉(きんせん)」と呼び、透明の温泉を「銀泉(ぎんせん)」と呼びます。
湯量もたっぷりで、地下深くから湧き出る黄土…黄金色のお湯はなかなか迫力があります。
ちょっとぬるぬるしていて、お肌がしっとりします。
有馬温泉は炭酸泉でもあり、温泉街では「炭酸せんべい」やラムネを買うことができます。
お風呂上りに、飲む冷たいラムネ!!
このラムネは心なしか、市販のものより炭酸が強い気がします。
…強い炭酸を飲むと、しゃっくりが止まらなくなりませんか?
炭酸せんべいは、どちらかというとクッキーのようなタイプで、
食べるとシュワっと…はしないけど、軽い口当たりのお菓子です。
□有馬温泉に行ったら、ここでごはん!
温泉にはいった後は お食事。
個人的にお勧めしたいのは、精進料理です。
精進料理料亭「慶月」(古泉閣)はお勧めです。
リンク先に飛んでみると、パッとしないなと思いますね。
へたくそすぎます。魅力を全然伝えきれていません。
玄関から畳も香る完全個室に案内され、外には新緑の庭園。
とろりとした口当たりの食前酒の梅酒を飲みながら待っていると
次から次へと運ばれてくる、珍しい精進料理。
味付けも食感もとても工夫されていて、お肉がない物足りなさはありません。
ひとくちずつのお料理が、それぞれお皿に飾られて運ばれてくるのです。
精進料理がこんなに魅力的なものだとは知りませんでした。
しかもこのプランには温泉(バスタオル付)や室内プール(季節限定)もついています。お得!!
ここの温泉は、
「有馬随一の湯量と良泉質を誇る『自家泉源』から『金泉』を直接パイプで引湯し豊富な湯量で
『金泉』は贅沢にも一日2回入替えております。
特に「岩風呂」では創業以来、加水・加温せず 源泉掛流しを続けております。」
HPの下の方についでのように書いてあります。
HPがんばれ!!
□おわり
有馬温泉のイイところは、いい感じで「枯れている」ところでしょう。
徒に時代に迎合することなく、梅雨にはアジサイが咲き乱れるように配置され
地元の陶器や工芸品が並べられ
獺祭や魔王と言ったお酒がそこらへんで購入できます。
でっかい自然を眺めながら、のんびり散策できる有馬温泉、いいですよ!!
ご高覧に感謝します☆