ちょっとの無理を重ねると 無理じゃなくなった
バスケのゲームで足をひどく捻挫してから約1年。
靭帯を傷めたせいで正座できるまでに半年かかったし
ちょっと油断すると足首がぐにゃりと緩んで危ないしということで
ゴロゴロ食っちゃ寝生活をしていたら、当然のごとく
体力は落ちて、身体も弛み…。
そろそろ足も治ってきただろうから、と誘われたランニング LSD。
長い時間をかけて(LONG)、ゆっくり(SLOW)、距離(DISTANCE)を走るという
足の裏の静脈を鍛えたりするためのランニングですが…
□長距離を走る
「ゆっくり2時間くらいかけて走らない?」
バスケや合気道はいつも2時間程度は動きっぱなしだったので
まぁ、2時間くらいならと付いていったのが間違いでした。
どこかの橋を渡れば帰ってこられると思っていた川沿いのランニングコース。
分岐してたのかなんなのか、帰れるための橋がない!!
ということで、なんだかんだで22キロほど走る羽目になりました。
「走らないと帰れない」(バスも電車もない)が私を走らせました。
□長距離を走るために走り方を調整する
ゆっくりと走っていたのですが、10キロ超えたあたりから
あまりにも辛くて、つらくて 「走る」ことを試行錯誤しはじめました。
合気道では、「力を抜く」ことが身体を動かすコツになります。
ランニングにも応用して、合気道の「脱力」と「なんば」(右手右足を同時に出すような歩き方)を
同時に発動させ、前傾姿勢でさらに骨盤上部を前方に倒して超省エネモードで走る
「なんば走り」を習得したりもしました。
重心があまり動かないので、超省エネで呼吸を乱さず長く走れます。
身体を前に倒すことで、重力に引っ張ってもらって省エネスピードアップの方法も
習得しました。
苦しすぎると、身体と経験が全力で楽な方法を探してくるものです。
本能ってすごい。
□ちょっとイカれ…イカした仲間を作る
そんなこんなで、あともう一度騙されて印旛沼一周(24キロ)を
走るはめになりました。(予定では15キロ程度だったのに)
どちらも、行ってしまったら走らないと帰れないコースでした。
どう考えても、普段の私には20キロは走れません。
けど、ゆっくりと誰かと話しながらであれば意外と走れたりします。
そして、2回ほど20キロを走ると10キロや15キロくらいなら
自分にとって「走れる」距離になりました。
そして、走れるようになるとランニングに誘ってくれる人が増えました。
足が萎えてしまった今の私には20キロくらいが膝の疲労の限界ですが、
最近は、もうちょっと鍛えたら20キロは大した距離じゃなくなる感覚があります。
昔は走るのがとても嫌いだったのに。
□ちょっとの無理を重ねてみる
私に関して言えば、バスケをしていたので多少の筋力(の残滓)と
運動に対する耐性があったので、突然でも20キロを走ることができました。
でも、バスケを始めた7年前は1時間で足の爪が出血で真っ黒になりました。
およそ筋肉もないし、走るとすぐに喘鳴が聞こえるほど息が上がりました。
それでも続けていたら、いつのまにか筋肉もついたし
(バスケもちょっとはできるようになったし)、体力もつきました。
「あ~、心底疲れた。。。」を重ねてみたら、20キロ走ってみても
筋肉痛にもならない丈夫な自分がいました。
スポーツに限らず、「あ~、心底疲れた」の先には意外と得るものがあります。
「あ~、心底疲れた」を重ねることを厭わず、
やるなら、やれる時に全力でやるようにしたいものです。
ご高覧に感謝します☆