身体をつくる ≠ 筋トレ
本日、久米島に来ています。
久米島トライアスロン第一回目、ということでチームで参加する人たちに
同行させて頂きました。
私はトライアスロンには参加していないので、同行者視点でトライアスロンについて
書こうと思います。
□久米島トライアスロン 概要と課題
きっと詳細はトライアスロン参加者の方々がアップするので別視点で…。
久米島は沖縄からセスナで小一時間ほどのところにある
泡盛「久米仙とクルマエビで有名な島です。
トライアスロンの会場は島の西側の空港の、反対側にある西のイーフビーチになります。
スイムは遠浅の海を三角形に2周して2キロ。
バイクは島内のコースを3往復して66キロ。
ランは島内のコースを1往復して20キロです。
参加の人数制限が300人だからか、混みあってすぐに海に入れないといったことは
ありませんでした。
課題としては以下の点でしょうか。
・道中仮設トイレがない
・補給食の黒砂糖が大きくて食べにくい
・コースの説明が地元民しかわからない(固有名詞ばかりで「どこだそこ!」となる。笑)
・クールダウン用の氷(おそらく簡単な手当道具一式も)の準備がない
・宿泊施設の数が300人を超えるとおそらくきつい
・移動の際のタクシー、特に空港に到着してから宿までのタクシーの台数が足りない
・バイクの空輸への対応が完全ではない(沖縄から届かない可能性や、壊れる可能性)
けれど、島民の人たちはとても素敵な笑顔で、時には踊りながら応援してくれるし
タクシーの運転手さんたちは能弁で楽しいし、
ごはんはとっても美味しいし、久米島はのんびりしていて本当にいいところでした。
□身体の最適化について考える
チームメンバーが一生懸命泳いだり、バイクを漕いだり、走っている中 考え事をしていました。
みんなそれぞれ準備をして今回の久米島トライアスロンに挑戦しています。
スイムは特に、体の動かし方を覚えるだけで驚くほど楽に速く泳げるようになることを
今回初めて知りました。
百獣の王 武井壮さんもブログで
「自分の身体を頭で思った通りに動かすトレーニングをしている」と述べています。
3種目の結果を見ていると
メンバーはそれぞれ得意な分野で記録を伸ばしています。
練習量に比例しているので当然と言えば当然ではあるのですが、
トレーニングは「動きに身体をなじませて最適化させる」作業だと思ったのです。
量をこなせば、身体そのものが一番合理的な最高のパフォーマンスを
だせるスタイルを見つけます。
効率を上げるなら、コーチが統計的にまたは自身の経験則で最適なスタイルを指導し、
問題点を指摘してくれます。
けれど、体型や運動の経験値によってはコーチの指導が完全に当てはまるのかというと
必ずしも最適かどうかはわからないと思うのです。
そこで、武井壮さんの「自分が思うとおりに動ける自分」が心に響きます。
コーチの指導するイメージ通りに動かしてみて、そこから自分に合う形に
カスタマイズしていくのが自分の身体をそのスポーツへ最適化していくことが
トレーニングと言えるのではないでしょうか。
□身体をつくる ≠ 筋トレ
「身体を作る」というと筋トレがイメージが先行してしますが、
トライアスロンをする人の練習に付き合ったり、武井壮さんの話を聞くと
身体を作ることは、必ずしも筋トレではないと感じます。
普段そんなに走らない私が20キロ走ることになり、15キロを越えたあたりから
辛すぎると感じ始めた結果、身体が勝手に疲労を最小限にする走り方を
みつけました。
合気道でも、筋肉に頼ると「身体全体を使わない」癖がついてしまい
成長が頭打ちになりがちです。
結局のところスポーツは以下の②③④の繰り返しです。
- 始めてみる
- 練習量をとにかく増やす
- 最適化を図る
- 教えてもらう
昔、孔子が言いました。
「学びて思わざれば則ち罔(くら)し、思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し」
この場合は、
コーチに学んでも自分なりに考えて工夫しなければ自分のものにならないし
自分のやり方ばかり追及しては完成には遠い 、でしょうか。
賢人は2000年前には真理を語っています。
色々挟みましたが、
自転車通勤のメンバーがちゃんとバイクでいいタイムをたたき出していたことに
日ごろの鍛錬の重要さを思い知った、という話でした。
□おわりに
今回トライアスロンに参加された方、お疲れ様でした。
同行者としては、メンバーが怪我なく完走して笑顔で戻ってきてくれたことが
何よりうれしいです。
そして久米島のみなさま、色々と親切にしていただいてありがとうございました。
また来年お会いしましょう。
ご高覧に感謝します☆